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第1192話

Author: 宮サトリ
そう思った瞬間、由奈は思わず口にしていた。

「......もし気にしないなら、来年からはうちで一緒にお正月を過ごしてもいいけど」

この言葉は、ただ彼があまりにも孤独に思えて、かわいそうになったから口をついて出ただけで、他意はまったくなかった。

ところが浩史は一瞬きょとんとしたあと、彼女の言葉を受け取るように言った。

「それって、答え?」

由奈は言葉に詰まった。

黙ったままの彼女を見て、浩史が軽く促した。

「......うん?」

由奈は「違う」と言おうとした。

でも、さっき彼が口にしたことがあまりにも胸に刺さって、あまりにも孤独で惨めに思えてしまい、否定できなかった。

視線を落としたまま、小さく答えた。

「......答えとも言えるし、言えないとも言えるかな。だって、まだそんなに早くは決められないし」

それを聞いて、浩史は低く笑った。

「分かった」

それ以上は何も言わず、由奈にちょうどいい距離を与えてくれた。

由奈は改めて思った。

やはり彼は無一物で成功する男だ。

察しが良すぎるし、頭も切れる。

自分の気持ちは彼の前ではまるで隠しようがない。

だから街に着いたら、もう取り繕うのはやめよう。

少し勇気を出して、率直に話そう。

「あと二日で、弥生と子どもたちが帰国するの。お土産を用意したくて」

案の定、浩史はまったく驚かなかった。

「どこで買うつもり?」

由奈が場所を告げると、彼はすぐにハンドルを切った。

その迷いのなさに、由奈は驚いた。

「......この辺の道、すごく詳しいね」

「昔、ここで数年働いてた。それに戻ってきてから、地図も一通り確認した」

なるほど。

道理でナビも見ていないわけだ。

「じゃあ......ずっと一人で暮らしてたの?」

「うん。十歳くらいからは、一人だった」

十歳?

もし自分が十歳で一人暮らしをしていたら、きっと生活の苦しさに心が擦り切れていた。

それなのに彼は、そこから会社を築いたのだ。

ここまで話して、由奈は改めて思い知った。

この人の精神力は並外れている。

もし彼と付き合って、やがて別れることになったとしても、きっと彼は深く傷ついたりしない。

あまりにも理性的で、誰かが去っても執着せず、淡々と受け入れてしまう人だ。

由奈は唇を噛み、一瞬、言葉を失った。

やがて
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